ビルトインガレージとは

車はとても便利なもので、今の日本人にとっては生活必需品です。1家に1台はあたりまえ!ちょっと交通の不便な地域に行けば1人1台も珍しくありません。いえいえ、住宅街でも、複数台所有しているご家庭は決して珍しいことではありません。
と、いうことは住まいの空間の中にリビングやキッチンがあるように、ガレージやカーポートなどの駐車スペースも、建築計画に組み込んでバランスよく確保する必要があるということですね。
それでは、ビルトインガレージについてお話しします。
すでにご存じの方も多いと思いますが、ここでビルトインガレージの意味をもう一度確認しておきましょう。
・愛車を雨や風から守る
・車いじりをする
・アウトドア用品の手入れをする
このような空間を「ガレージ」と呼びます。ガレージは、建物の一部になっている一体型タイプと、建物と分離した分離型タイプの二種類あります。そして、ガレージと建物を一体化させた家を「ガレージハウス」と呼びます。
そして「ガレージハウス」をもう一歩すすめて、居住空間とガレージとの有機的なつながりを重視した建物が「ビルトインガレージ」といえるでしょう。
ほかの言葉にいいかえると、「もっと車を楽しみたい家!」「もっと車を便利に使いこなしたい家!」「車をもっともっと生活の一部に取り込んで考えた建物」と、いった感じです。

ビルトインガレージのメリット

<ビルトインガレージは、車がきれい!>
車が「野ざらし雨ざらし吹きさらし」にならないでしょ。汚れやいたみが減ったね。車の掃除もラクだと思うよ
<ビルトインガレージは、経済的!>
駐車スペースが自分の敷地内に出来るのだから、駐車場代が必要ないよね。経済的な理由でビルトインガレージをつくるっていう人も多いんじゃないかな。
<ビルトインガレージは、風に強い!>
台風のように風の強い日、どこから飛んでくるかわからない小さなゴミとか小石とかが、車にあたることが減るよね
<ビルトインガレージは、愛車を守る!>
最近、高級車の鍵を壊して盗んでいく奴とか、いたずらするワケのわからない被害があるけど、ビルトインガレージなら盗難やいたずらの被害は間違えなく減るね。自転車やバイクも入るし便利ですよ。
<ビルトインガレージは、雨に濡れない!>
激しい雨の日に買い物から帰ってきたときなんか、荷物も自分も濡れないで家の中に入れるのは、主婦としてとってもうれしい♪
<ビルトインガレージは、床面積が有利になる!>
詳しくは知らないけど、たしか床面積を増やして、大きく建てられるってテレビでやっていたのを見たことあるよ。
<ビルトインガレージは、楽しめる!>
愛車をリビングに置いちゃって、インテリアとして楽しむ人もいるらしいね。たとえば車庫の周りをガラス張りにして・・・とか。
まだまだ、いろんなメリットがありそうですね。

ビルトインガレージのデメリット

<ビルトインガレージは、音がうるさい!?>
ビルトインガレージの中でエンジンをかけると、実は結構エンジン音が、うるさく感じます。以前にこんな経験がありました。冬の寒い朝、暖気運転をするためにエンジンをかけておいたのですが、(一般的な木造住宅の)部屋の中で、かなりうるさく感じました。ビルトインガレージは、コンクリート壁でしっかり囲って遮音しておかないとかなり後悔すると思います。
<ビルトインガレージは、暗い!?>
まわりが壁に囲まれているビルトインガレージの奥は、光が届きにくく暗くなりがちです。防犯上、シャッターを設けるとなると、昼間でも真っ暗になってしまいます。もし、あなたがビルトインガレージの中で車やバイクのメンテナンスを楽しもうと思うのなら、明るめの照明設計と、多めにコンセントの口数を用意しておくようにしましょう。それから車の運転が苦手な人は、車庫の中に目標がないと、バックで車庫入れするとき、ぶつかりそうになって、とてもこわく感じると思います。なにか目標になる印などをつけておくとよいと思います。
<ビルトインガレージは、ガスくさい!?>
排気ガスはかなり深刻な問題です。設計士の知恵を借りて神経質になるくらい自己防衛を考えてください。最近の建物は、高気密高断熱でとても機能が良くなっています。万一車の排気ガスが屋内に入ってしまうとそのにおいがなかなか外にでていきません。放置しておくと、最悪の事態もありえます。ビルトインガレージの近くにキッチンや寝室など配置するのは、できればやめた方がいいですね。もしも、どうしてもそのような間取りになるようであれば、建物の換気計画には十分に注意してください。換気扇や吸排気管はガレージに接しないようにするなどの工夫が必要です。
<ビルトインガレージで、強度が弱くなる!?>
車庫として十分なスペースを確保しようとすると、当然ですが、その空間には柱も壁も建てられません。その分建物の強度が弱くなり、大きな地震など震災に弱い建物になってしまいます。このような理由から、ビルトインガレージは木造や軽量鉄骨ではなくコンクリートでガッチリつくることをおすすめします。
◆前もって知っていれば何かしらの対策がとれるのですが、何も知らないで"あこがれ"だけで建ててしまうと、後から後悔することになるかもしれません。
できれば、あなたが住まいを建てる直前に、もういちど、このページを読んで欲しいですね。
是非すてきなお住まいを建てて下さい!

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