胆管がんとは 病態と種類

胆管がんは胆管の上皮より発生するがんです。この胆管がんのがん細胞は、ほうっておくと徐々に大きくなっていきやがて胆管を閉塞させてしまいます。このような症状に進展するといよいよ黄疸や胆管炎を引き起こします。さらにそのまま進行すると膵臓など近接臓器に浸潤したり、リンパ節や肝臓へ転移してしまうこともあります。
もし、胆管がんになってしまったら、今のところ胆管がんの治療法は外科手術でガン細胞そのものを摘出するケースがほとんどです。但し生命に関わる非常に多くの臓器に直接操作が加わるため、術後の合併症や手術による死亡率は他の手術に比べると今のところやや高いのが事実。でも、今後の医療技術の発展に期待されています。

胆管がんの症状について

胆管がんの症状には、身体にあらわれる特徴があります。胆管がんの特徴は以下のとおりです
(1)黄疸になります
胆管がんが発生すると、胆管内腔が閉塞し胆汁が流れでなくなっていきます。すると本来流れるべき胆汁が胆管を逆流して血管の中に入り込み、胆汁に含まれる黄色い色素が皮膚や目の白い部分に現れ、黄色くなります。
(2)白色便がでます
胆汁が腸内に流れてこなくなると、白っぽいクリーム色の便が出ます
(3)黄疸尿がでます
胆汁が逆流して血液の中に入り込むようになると、茶色の尿が出ます
(4)かゆみがあります
胆汁の中にある胆汁酸がビリルビンと血管内を流れるため、かゆみを感じる人もいます

胆管がんの治療法

胆管がんの治療方法現代医学において、胆管がんの治療方法のほとんどが今のところ外科手術です。なぜなら胆管がんは、ガン細胞が胆管周囲に限局していることが多くあります。このため周辺臓器も一緒に切除することになりますが、これが根治する可能性が最も高い治療方法といわれています。
しかしながら、主要な動脈への浸潤や周辺、もしくは遠隔臓器への転移が認められ、すでに切除による根治が見込めない、あるいは難しい場合、全身化学療法もしくは放射線療法による胆管がん治療が選択されています。
まず、最も必要なことは、(1)肝門部胆管がん(2)上部胆管がん(3)中部胆管がん (4)下部胆管がん これらの胆管にガン細胞が含まれる場合、ガン細胞の浸食範囲を調べることです。それにより、がん細胞の摘出なのか、外部照射法・術中照射法・腔内照射法などの放射線療法を決定することです。

Copyright © 2007 胆管がんの治療法

inserted by FC2 system