耳下腺がんとは

まず、耳下腺について説明します。耳下腺とは、耳の前下部から下あごの骨の後ろまである唾液腺(だえきせん)のことで、耳のあたり皮膚直下の比較的浅い位置から、あごの比較的深い位置にまで広い部位を指します。口の中に唾液を流し込むとても大切な機能をになっており、唾液腺の中でも最も大きなものです。耳下腺はくびれを持った三角錐のような形です。もちろん左右にあり、重さは25g程度と考えられています。
この耳下腺にガン細胞が浸食すると耳下腺がんと呼びます。
最近のがん治療は、放射線治療法の因果関係の研究も進行しており、ガン細胞の摘出手術による治療だけでなくさまざまな治療法が期待されている。

耳下腺がんの症状について

耳下腺がんの症状には、身体にあらわれる特徴があります。耳下腺がんの特徴は以下のとおりです
(1)耳下腺に痛みを感じることがあれば、検査をおすすめします
耳下腺がんはまれに痛みを伴うこともありますが、ほとんどありません。もし何も原因がないのに耳下腺部位に痛みを感じるようであれば、がんである可能性があります。
(2)顔面神経麻痺をひきおこします
耳下腺がんが神経に浸潤すると、顔面神経麻痺を引き起こします。もし、顔面神経麻痺を引き起こしたら悪性腫瘍特有の症状と考えられます。すぐに検査を受けた方が良いでしょう

耳下腺がんの治療法

基本的な治療法は、手術によるケースがほとんどであり、またこの方法が治癒する可能性も比較的高いと考えられます。
耳下腺がんの治療方法には、いくつかの手術が選択されます。例えばガン細胞の大きさもまだあまり大きくなく、また浅葉という比較的皮膚の浅い部分にだけ浸食している場合には、耳下腺浅葉切除術が選択されます。
あるいは がんが進行していて耳下腺の周辺組織まで浸潤している場合は、拡大耳下腺全摘術といって周辺部位まで摘出する手術が行われます。いずれにしても、がんの浸食範囲を正確に見極め、がんの周りの皮膚組織や筋肉、骨の一部などを適正に切除することがベストな方法です。

Copyright © 2007 耳下腺がんは怖くない!【耳下腺がんの治療法】

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